感想未満

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『ポゼッサー(2020)』
U-NEXTにて。パパバーグ譲りのセンスだが似てるとは思わないところがすごい。身体の乗っ取り方ほか全体的に割となんか雑なので困るけど、それを差し引いてもトータルで称賛できる。
ラストはさすがクローネンバーグ・ジュニアだよ~と思うのは失礼なのだろう。最初のほうでタシャが家族のもとに帰る前に「ただいま」の練習をする姿が痛ましく、これがあのラストに繋がるとはね~あっぱれです。
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969)』
東映オンデマンドで視聴。観たいな~と思ってから20数年越しに観た。
高校生のときに観ておけばよかったと思った。
『ラビッド・ドッグス(1974)』
U-NEXTで視聴。マリオ・バーヴァ作品。強盗犯の男3人の奇妙な力関係が興味深い。「32」と「ナイフ」は若い男で親友同士。二人ともイカれてるが、年長の「博士」には逆らえない……。「32」と「ナイフ」は人質にした女性マリアへの仕打ちがあまりにも酷い。やはりマリオ・バーヴァ監督は「倒錯した男」が好きなのかもしれないと思う映画だった。
『白い肌に狂う鞭(1963)』
U-NEXTで視聴。えー!一族の嫌われ者の倒錯男・クルト役がクリストファー・リーだった。言われてみるとそうだよな。
マリオ・バーヴァ作品は『クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉(1969)』といい「倒錯した男」の人物像(外見含めて)が良い。
『タミー・フェイの瞳(2021)』

アマプラでレンタル(300円)。実話&2000年制作のドキュメンタリー映画が原作とのことなのだが、タミーが伝道によって集めた寄付金で贅沢三昧したのを「神の愛」だとは納得できないし、色々と感想が難しい作品。色々と複雑~ではあるが、福音伝道者のタミーが同性愛者を差別しない(「神はすべての人を愛している」)等、観て良かったと感じる。Netflix『祈りのもとで: 脱同性愛運動がもたらしたもの』と『ザ・ファミリー: 大国に潜む原理主義』も併せて観るといいかもしれないと思った。

映画では描かれなかった部分や、映画でのタミーの義父についてもあれこれ感想を言いたくなるな~と思うので、また言いたいことがまとまったら更新するかも。

⇩の記事も参考になります。
問われる「悔い改めた者」に対する姿勢 テレビ伝道師の盛衰描く「タミー・フェイの瞳」 : 文化 : クリスチャントゥデイ